将来の寝たきりを防ぐには、足・体幹の筋力維持・強化が大切です。階段を使うことで、筋力が維持され、転倒予防につながります。また、血糖値・善玉コレステロール値改善を通して動脈硬化の抑制に役立つため、寝たきり予防にも効果的です。
足や体幹の筋肉を強化するためには、階段上りが最適であり、太ももにかかる負荷は平地歩行の3倍、1段飛ばしでの階段上りは4倍となります。また、インナーマッスルの強化により、ふらつきや転倒のリスクを低減することができます。日常のウォーキングで早足を心がけ、坂や階段を交えたコースを選ぶことで、効果的な運動を行うことができます。
また、食後に階段を使用することで、血糖値の急上昇を防ぎ、動脈硬化のリスクを減らすことができます。さらに、善玉コレステロールを増やす効果も期待できるとされています。
ただし、安全に階段を利用するためには、手すりのある階段を使用し、最初は無理をせず15段程度を2~3回行うことから始めて、徐々に増やしていくことが望ましいです。
食後の血糖コントロールには、食後30分から1時間以内で階段の上りを行うことが効果的な一方、下りは膝に負担がかかるため、1段ずつゆっくりと降りることを心掛けて行ってください。